ジェンヌさんたちの「脚本に書かれていない設定や舞台上では見えない部分(日常生活はどうなのか、etc)を想像して役作りをする」という話をナウオンとか、インタビューとかトークショーとかそんなので聞きます。
恋人同士の役のコたちだったら2人で話し合ったりするとか。

じゃ、脚本自体を作っている先生達自身はどうなんでしょうね。大野君なんかはかなり脇役まで一人ひとり細かく設定してそうだけど、植田(前理事長)センセイは?

なんて思ってしまったのも、「外伝ベルばらアンドレ編」を見たから。
外伝なので、本編に無いエピソードなのも本編に出てこない登場人物がいるのも、登場人物のキャラクター造型が本編とは違っていても別に構わない。

だから、ヒロイン「マリーズ」が原作にいないことは一向に構わない。でも原作にいないキャラクターだからいい加減な設定で構わない訳じゃないだろう。むしろ原作にいないキャラで、見てるこっちに予備知識がない分、丁寧に作ってくれないと困る。
アンドレ、オスカルはもちろん、マロングラッセだってブイエ将軍だってアランをはじめとする衛兵隊士たちだって私達は原作、もしくは過去の作品からいくらでも脳内補完できる。
だけど、マリーズはまったくのお初なので、キチンと説明しないと駄目でしょ。
どう考えても前理事長が「アンドレとプロバンスで別れてから、ベルサイユに出てくるまでのマリーズの人生」を考えたとは思えない。

色んなところで書かれているけれど、まず年齢設定は何歳なのか。あのカマトトぶったキャラから想像するに、前理事長はマリーズを30歳過ぎとは考えていないだろう。でも実際は、革命直前のアンドレは30代半ば、そのアンドレの幼馴染だから、たとえ数才年下だと考えてもマリーズは30歳前後のはず。
30歳…初婚年齢のどんどん遅くなる現代社会なら30歳で独身なんていまやあったりまえだと思うけど、18世紀フランス、平均寿命も短い、乳幼児死亡率も高い、流行病もあるだろう、そして高齢出産なんて危険すぎるだろう時代、30歳過ぎて女が独身なんて有り得ないでしょう。しかも片田舎で。
マリーズってプロバンスでどんな生活していたんだろう。
親戚をたらいまわしにされたんでしょうね、本人も舞台上で言ってるし。
それで、甥や姪の子守をしつつ、収穫も手伝い、家事も手伝いという子供~青春時代をすごしたのかと思われ。

あー眠い。また今度書こう。


コメント