思えば、初演「銀ちゃんの恋」は当時としてはかなり無理というか自分なりにあれこれ手配してチケット確保したんだが、初演(東京公演だったから厳密には「再演」だけど)「ブエノスアイレスの風」に関しては、前売初日に電話かけて「あー駄目だったか~」で割とあっさり引き下がってたなあ…なんでだろう。
その割にはビデオ見まくったけど。

という昔話は置いておいて、本日見てきました「星組版・ブエノスアイレスの風」。
ま、さっきも書いたけど月組ドラマシティ版のビデオを見まくったので、今回の星組版が受け付けられるのか、自分的にちょっと心配だったんだけれど、ぜーんぜん大丈夫でした。うん、チエちゃんはじめ、みんな素敵でした。

ちゃんとした文章書こうとするとグダグダになって書きたかった感想の半分も書けない(だから銀ちゃんの感想も中途半端だ)ので、メモのように箇条書きしてみる。

・星組さんは客席の反応が良いね。私がいた2Fは総見だったのか、同じ会服着た人たちが多かったから余計か。

・ちょっとしたことにも笑いが。しかも「クスッ」じゃなくて「ドワッ」みたいな。

・日本青年館と東宝、あるいはムラの大劇場の舞台面積の差を考慮すると、「ブエノスアイレスの風」は「マリポーサの花」の2倍はあるんじゃないか、と思われる人口密度。

・「ブエノス~」であれだけ舞台上に人出せるんだから、「マリポーサ~」でももうちょっとは出せるんじゃないの、ハリー?…みたいな。

・チエちゃん。表情とかちょっとショーちゃん入ってたような「昔ワルかったんだぜ」風なところもちょっとあり、もう少しニュートラルな感じだといいかもと思ったけれど、でも抑えた演技で舞台の真ん中に佇む姿がとても良かったっす。

・ダンスはもちろん。

・リカちゃんみたいな「無駄な色気」は無いけれど、それがまた良かったし。

・だってリカちゃんの場合「おまえ、ゲリラになる前はダンサーだっただろ?」みたいな感じだったし。

・チエちゃんの場合「素質はあるけど本格的に踊ったことは無い」という設定がはまってた。

・まりもが凄く良い。ニコラスがゲリラ活動に身を投じる前はフツーの大学生だったんだということがエバを通して分かる。

・あの時代(ハリーの思い描いているのは1950年代くらい?)に大学生だったんだから、ニコラスは貧乏な育ちではないだろう、たぶん。

・むしろビセンテの方がたたき上げの可能性が。軍隊だったら学歴とかあんまり問われなさそうだし。

・そう、そのビセンテ。さゆみちゃんはちょっと(他のキャストに較べて)線が細い気もしたけど、それは他がデカイからだろう。

・でも、ビセンテとエバの場面。どれも納得行くというか、共感できるというか、いかにもありそうな場面に仕上がってました。二人の呼吸が合ってるのかな。

・二人の呼吸と言えば、ねねっち。日本髪の大きな鬘被ってちっこいきりやん相手にヒロイン張ってたお勢ちゃん(大坂侍)の方が生き生きしていたような。

・しかしでかいねみんな。

・チエねねのタンゴにも舞台が狭く感じる迫力あったけど、もっと凄いのはニコラスとマルセーロ(真風)の喧嘩シーン。ド迫力でした。

・真風君。チカちゃんファンの私が当然のごとく注目しているわけだが。

・スカピンのロケットに度肝を抜かれた時のようにはドキドキしなかった。

・アダルト系とはいえロケットの真ん中で踊る姿には色気を感じ、役名アリ台詞アリの主要人物を演じる姿には(格好良いなと思いつつも)色気を感じなかったということは、「男役」としてはまだまだなのかなと。

・これからに期待。

・一番心配だったしみこリカルド。

・ねねっちとは逆に期待値が低かったせいか(ゴメンしみこ)、私的にはかなりいけてたと思う。

・もうちょっと「今の時代に居場所がない焦燥感」がジリジリと伝わればいいのになあとも思うけど。

・フローラが初演まんまの比重なので、コロちゃん歌う歌う。地声が素敵でした。あのシビさんのところをよくやっていたと思う。

あー、もっと書きたい。でも時間切れ。また後で(と言っておいて書かないことが多いけど)。



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