あれ「!」って1個だっけ2個だっけ…まいいか。

遅ればせながら月組公演の感想っす。
大野センセ、本公演(脚本)デビューおめでとうございます。
いや~大野センセの作品、大抵映像観劇なんですけど大好きなんです。
あ、でも最近はちゃんと見てるな。「ヘイズコード」とか「Never Sleep」とか。

期待に違わず美しくも儚い、そして余韻の残るお芝居だったかと。
原作「宇治十帖」とは変えて、匂宮が主人公なのってどうなのかしら~とも観る前は思っていましたが(そんなことどうこう言えるほど原作に詳しいわけではありませんが)、アサコ匂宮、キリヤン薫、凄く嵌ってたと思います。

しかし大野センセ、日本物だとどうしても主役+準主役(つまり男同士…変な意味じゃなく、いや変な意味でもだけど)の関係に重点を置くんですね。
浮舟を巡って争う、ではなく浮舟を挟んでじゃれ合う(by 当の浮舟本人の発言)2人の物語。

あーちゃんの女一の宮がよかったなあ。しっとりとして。本心隠して。宮中の男君たちが一度は憧れるお姉様。でも独り身を守る。
あひちゃんの二の宮が結構よくって、フランツもいけるか~と思ったけど、ルドルフでしたね(この日記はエリザベートの主要配役発表後に書いてます。遅っ!)

バンケイ様源氏…というか匂宮には源氏の君に見えてしまう操り人形、す~~っと背筋が寒くなるような眩暈がするような、そんな怖さがありました。それこそ「傀儡の芸に酔ってしまった」かのように。本当に本当の人形みたい。

しかし、皆何がしか意味のある役っていいよね。舞台上には2人とか3人とかしかいない場面も多いけど、「組子使わなきゃいけないから主人公はクラブの経営者で大半の人はダンサー役」みたいなお茶濁しじゃないし。傀儡の人たちや宮中の女官たちだってストーリー上ちゃんと意味あるしね。

舞台上で箏弾いてましたね。音楽学校の授業で箏あるみたいですけど、文化祭以後(入団以降)弾いたことある人なんて今までいたんでしょうかね。
あ、三味線は「月の燈影」でユミコ幸蔵が弾いてましたっけ。
やっぱりあれは授業で成績の良かった人たちなんでしょうか。

さて、ショーの方は「アサコちゃん全開」感が…どこを切っても「アサコアサコアサコ…」
芝居はそれぞれ役があるから気にならなかったけど、ショーになるとやっぱりトップ娘役不在により「トップスター」と「2番手以下」の差がありすぎて、だから余計に「アサコちゃんショー」みたいな印象になっているのかなあと。
あ、いや、アサコちゃんとキリヤンの実力差とか存在感の差とか言っているのではなく…立ち位置的にはむしろ5組中一番ダブルトップっぽい感じなんだけど、それでもたぶんキリヤンの方が「トップはアサコさん」という風に立てているからアサコちゃんがビヨーンと飛び出している感がある気がします。

あいあいは、ショーでは限りなくトップ娘役ポジションに近い扱いだったけど、それでも「娘役たちのなかで一番扱いのいい人」ではあっても「トップスターの相手役」ではないという…相手役はキリヤンでしたもんね。なんでしたっけ「今カノ」?(笑)

しかし、アサコちゃん以外主要な人たちほとんど女役のシーン、あひちゃんとかもりえとかマギーとか越リュウ様とかでっかい派手な人たちがこれでもかと銀橋渡るので、その中ではそのかなんて華奢だなーとか思ってたけど、その後出てくるあいあいの細いこと細いこと、これぞ「娘役の華奢さ」だなと。

嬉しかったこと。研ちゃんのエトワール。エトワールは歌ウマ娘役が担うのが正当だとは思うけど「売り出しの為に」歌の優劣関係なく若手娘役とか若手男役に振る位なら、歌の上手い脇系男役に振ってくれるほうがいいです。
雪組はいい加減ユミキムの序列の為にキムをエトワールにするの止めてくれ給え。
いや、キム本人に対してどうこうは全く無く、むしろ耳に心地よくていいけど、でもAQUA5はそれでなくても公演以外であれこれ露出してるのだから他の人にエトワール回せー!

…芝居もショーも月組のこと書きつつ最後は(我が愛する)雪組に対しての不満になってしまったわ…

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