全ツ2つ

2009年12月19日 宝塚(雑談)
全ツは今まで雪組しか観たこと無かったのだが、今年初めて星組をみた。地元も地元、最地元といってもいいところに来てくれたので。

「再会/ソウル・オブ・シバ」は楽しかった。千秋楽だったし客席も盛り上がってた。タカラヅカ初心者らしきお客さんたちも喜んでた。
でも、なんていうかな「若い公演だな」という印象も持った。

雪の全ツは芝居が「情熱のバルセロナ」というちょっと古臭くも重厚な「タカラヅカでござい!」という演目だったのに対し、星は軽い軽いノリの「再会」だったせいもあると思う。
それに実際、今回の星全ツはトップ+2番手が若い上に、上級生が軒並み理事のドラマシティ公演組だったし。

で、その若い公演、楽しかったけど改めてイロイロ考えたこともあった。

全ツというのは大抵の場合、裏で中堅~若手がバウやDC公演を上演している。そっちはオリジナル演目(の新作)が多い。
だから、どっちの公演に誰を出すか決める場合、まずはバウやDCの方を優先的に決めて、全ツはどっちかいうと「余った人」がでるのかなーとそんな印象を持っていた。

また、主演だけでなく若手もお勉強の場だから、バウやDCに若い人をたくさん出して、上級生はとりあえず全ツ、みたいな感じかとも不届きにも思っていた。

でも、今回、星の全ツみて改めて「(その公演に不在の)上級生」というものを考えた。下級生達は皆頑張っている、歌もダンスも芝居も。だけど「客席を掴む力」については上級生にやっぱり一日の長がある。
本公演と違って、慣れていない会場でタカラヅカに慣れていない客層を相手に空気を作るのは難しい。
会場を包む若い空気、その中でコトコトやモモサリ、くみちょ達の醸しだす安定した存在感が感じられた公演だった。

そして、雪全ツ。私自身が雪の方に星よりなじみがあるからというのもあるだろうけれど、上級生達はやっぱり空間を埋めるのが上手いなあと感じた。
全ツにおいて上級生の存在は貴重、というか「上級生でなくてはならない理由」があるんだと改めて実感した。

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