今更だけど雪全ツ「情熱のバルセロナ」についてふと頭に浮かんだので。

※注意※
言うまでもないことですが、これから書くことはあくまでも「脚本」「ストーリー」のことであり、出演者についてどうのこうのはありません。
というか、どんなに突っ込みどころ満載の作品でも真摯に取り組み、丁寧に仕上げるジェンヌさんたちをいつも尊敬しています。
だから「公演」「出し物」としての全国ツアー「情熱のバルセロナ/RIO DE BRAVO!!」は雪組生のおかげで楽しい公演だったと思っています。
そして、やっぱりミズナツキさんが大好きなのです。←これ最重要事項。

訪れる人も少ない日記なんだから、ここまで注意しなくても良いような気もするけど、逆に少ないからこそ、せっかく訪れてくださる方達に誤解されたくないので。

さて、本題。

エドワルド大公、「ベルを鳴らしたら死刑執行の合図」とか言ってるけど、ホントはフランシスコを処刑する気無いよね?
大公にとっては、生かしておくからこそ人質としての価値がある訳で。「処刑するぞ」とか「牢でこっそり毒殺するぞ」とかリンダ(とルイス伯爵)を脅しながら権力を振りかざして言うことをきかせる方があっさり殺しちゃうよりずーっと有効。

要するに「リンダとルイス伯爵が後ろ盾についている」という要素が無ければ、大公にとって、フランシスコは殺す価値も無い奴、生かしておいても邪魔にならない奴ってこと。

リンダとルイス伯爵が去ったバルセロナ宮廷において、たとえフランシスコに高い司教の位を授けようが、フランシスコ自身が自由主義者と親交があろうが、決して「反大公勢力」にはならない(そんな能力も気概も無い)、誰かに旗印として担ぎ上げられることも無い(そんな人望無い)ということが分かっているからこそ、リンダが手に入った後、簡単にに釈放するんだよね?

まあ価値が無いのは「大公にとって」だけじゃないけどね。
この作品に出てくる大半の人にとってフランシスコは「ライバルを蹴落とす為の手段」でしか無いし。カルロス(にわちゃん)はルイス伯爵の後釜狙い、パポーン侯爵夫人(リサリサ)はリンダの後釜狙い。

味方だって、純粋に「フランシスコのために」働いたのかは怪しいぞ。
ラファエルはフランシスコ本人の友人とはいえ、救出作戦に加担するのはどっちか言うとリンダの為っぽいし(ラファエルが大公暗殺を決意したのはフランシスコの命が危なかったからじゃなくて、大公がリンダに対して酷い仕打ちをしたからだよね?)、ルイス伯爵は当然リンダの為だし、ジプシーたちはフランシスコを助けようとしているラファエルの為に作戦に加わってるっぽいし。

本気で心配しているのはリンダとロザリアだけだね。
あ、大公妃がいるか…だけど彼女は美貌の彼を「ペット」として侍らせたいだけだよね?
哀れだ…フランシスコ…もう少し、フランシスコ本人のライバル的存在がいたらよかったのに。

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