話がすっとび過ぎてるんじゃないか…という気がしたので、原作本買っちゃいました。劇団と原作者の思惑にまんまとはまった行動でしょうか。

ぬーん、感想を持ちにくい作品だな。全然悪くは無いけどね~みたいな。
すべてが通り一遍というか、後から考えて「で、それだけ?」みたいな。

一番印象に残ったのが、戦で死にかけたエドゥアルトが土地のユダヤ人たちに助けられ、少女(モナコ)の読むドイツ語律法書(かつて自分=エリヤーフー=エドゥアルトがヘブライ語から訳したもの…の写し)に驚く場面。
故郷のユダヤ人社会では焚書にあったドイツ語律法書だけど、受け入れてくれる人たちがいる=自分の居場所がユダヤ人社会に無かった訳じゃないと気付くエリヤーフー。

だけどココに至るまでのエドゥアルト時代のエピソードがなんだか駆け足だなあ…原作でもそうなのかいな?

以下、いつものごとく箇条書き。

・エリヤーフー弟のみやるりは若い頃より髭生やした最後の場面が良い。あんな可愛い顔なのに髭に負けてない。

・景子センセは単にテルッちにあの豪華な衣装を着せたかっただけじゃないかと。

・しかし、フランツ・シュテファン(の衣装は)すごいな。あそこまで豪華な男(役)の宮廷服ってかつて宝塚の舞台であっただろうか?(しばし考える…少なくともここ15年くらいは無いよね…)

・豪華な衣装が日々登場する宝塚の舞台ですらお目にかかったことの無いくらいの絢爛さってことは世界一豪華な舞台衣装といっても過言ではない…と思う。

・あの服を「凰稀かなめの日常着ですが何か?」みたいに着こなすテルっち。

・テレーゼお付きの女官長は、なにも豪華に専科さん呼ばなくてもシゲちゃんあたりじゃ駄目だったんかい。

・オイゲン公って若い頃はさぞや色気溢れるステキな殿方だったんでしょうね~って妄想させるヒロさんがステキ。

・テレーゼとエドゥアルトの交流ってあれだけ?しかもテレーゼはこれ以降もずっと「ユダヤであるエドゥアルト」を避け続けるし。

・最後だってエリヤーフー=エドゥアルトからの手紙読むだけで、直接理解しあう場面とか無いし。

・時間的混乱がしばしば発生。ジャカンが発見したのは、当然アーデルハイトを巡る決闘後の混乱で追っ手から傷を受けた瀕死のエリヤーフーなんだよね?じゃあ、ハンガリー貴族達とエドゥアルトが仲良くなったのはいつ?

・フランツ・シュテファン配下になってからハンガリー人たちと交流したのかな…ハンガリー人たちは「エドゥアルト」って呼びかけてるし。でもきっかけがわからない。

・この辺は原作読んで理解しようっと。

・でも原作読む気にさせるだけでも良いのかもね。原作読む気にならない作品とかあるもんね(例:忘れ雪…キムごめん)。

・しかしハンガリー人たちの登場遅い!あの人たち、作品の前半でバイトしてるんですか?そうじゃないと楽屋で暇そうだなあ(余計なお世話)。

・ハンガリー貴族の「グレゴール・バチャーニ(ともみん)」は、「ハンガリーでもっとも古い家柄である貴族の君がいいのか?」と革命家仲間に言われているあのエリザベートのエルマー・バチャニー君のご先祖様ってことでOK?

・ハンガリー貴族の紅くんがおっちょん(成瀬こうき)に似てると思った。

・しかし、ハンガリー人を味方につければ大丈夫!と豪語して彼らを説得したのに結局戦いで全滅って…エドゥアルトの戦略は正しかったのか?

・さっき公式サイトの人物相関図を見て、お髭のラビがドイちゃんだってはじめて知った。ドイちゃん全ツに引き続きの老け役兼ダンサー。

・昨日書いた「映像の世紀」には1920年代のポーランドで、ユダヤの長老みたいなおじいさんが「神の言葉さえ守っていれば幸福は訪れるのだ!」と叫んでいるところが映っていて、さっき舞台でラビも言ってたなあと。

・しかしねね姫はアーデルハイトもテレーゼも中途半端な役どころで可哀想。

・エドゥアルトを嫌うなら嫌うでいいから、もうちょっとエドゥアルトとテレーゼの絡みがほしかった。

豪華っぽいけどちょっと薄いな(話が)と思っていた芝居だったけれど、この後のショーをみたら「不快じゃない作品ってだけでも景子先生は凄いかも」って思った…ショーがね…(泣)

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